テレビを見ていたら、
「ゴーストレストランが増えている」
という話題。
少し気になりました。
コロナ禍の頃なら分かります。
外食が制限され、
デリバリー需要が一気に伸びた。
でも今は、あの頃とは環境が違います。
それでも増えているという。
なぜだろう。
さらに、来年4月から食品の消費税率を1%に引き下げる方針も決まっています。
一見すると、飲食やデリバリーにとって追い風にも見えます。
でも、本当にそうなのか。
僕は少し立ち止まって考えたくなります。
経営では、チャンスを見つけたら早く動くことは大切です。
実際、成功する社長を見ていると、
リスクを理解したうえで決断し、
動き出すのが早い人は多い。
でも、
早く動くことと、
深く考えないことは別です。
例えば食品の消費税が1%になったとしても、
その分をそのまま販売価格に反映できるのか。
価格を下げれば、本当に注文数は増えるのか。
そもそもデリバリーは、
既存のプラットフォームを使えば手数料がかかる。
自社で仕組みを作れば、
システムや人のコストがかかる。
店舗型より立地コストを抑えられるとしても、
調理する人。
梱包する人。
受注を管理する人。
配送する仕組み。
必要なコストがなくなるわけではありません。
さらに、
既存店舗向けの補助金や優遇措置があるのか。
ゴーストレストランには何が適用されるのか。
税率変更によって、
価格設定や粗利はどう変わるのか。
考えることはたくさんあります。
「今、伸びているらしい。」
「来年から税率が下がる。」
それだけで飛びつくのは少し怖い。
逆に、
「よく分からないからやらない。」
で終わるのも、もったいない。
大事なのは、
チャンスかもしれないものを、
数字で一度分解してみること。
初期投資はいくらか。
固定費はいくら増えるか。
1件あたりの粗利はいくらか。
何件売れば損益分岐を超えるのか。
既存事業と組み合わせられないか。
撤退するときの損失はいくらか。
そこまで見たうえで、
「やる。」
と決めたら早く動く。
僕は、その順番が大切だと思っています。
新しい商売も、新しい制度も、
最初から正解は分かりません。
だからこそ、
思い込みで飛びつかず、
怖がって止まりすぎず、
数字を見ながら小さく試す。
その繰り返し。
金田崇志税理士事務所 × グーチョキ会計株式会社でも、新しい事業や投資を考えるとき、まず数字と現場を整理して、
「この挑戦は、どこまでならリスクを飲み込めるか」
を社長と一緒に考えます。
早く動く。
でも、雑には動かない。
中小企業ほど、このバランスが大事なんだと思います。
